みなさまこんにちは。

本日は、シンプルな時計が良いけど、少しワンポイントで何か機能美が欲しいなという方にオススメの1本をご紹介。
ムーンフェイズは何の為にある?

ムーンフェイズは現代の生活において「必要不可欠な機能」ではありませんが、昔はムーンフェイズは実用的に「必要だった」機能です。特に航海・農業・宗教・暦の管理など、月の満ち欠けが生活に密接に関わっていた時代においては、月齢を知ることは重要な情報でした。
必要であったいくつかの例は下記の通りになります。
1. 航海・潮の干満の予測
潮の満ち引きは月の引力と月齢に連動して起きます。
航海士や漁師にとって、月齢の把握は安全な航行や漁の成功に直結する重要な情報でした。
2. 農業の計画と収穫の時期
古代から農民たちは、月のサイクルに基づいて種まきや収穫の時期を判断していました。
月齢は暦の補助情報として使われ、農作業のリズムを支えていました。
3. 宗教・祭事と月齢の関係
イスラム暦(ヒジュラ暦)やユダヤ暦など、太陰暦に基づいた宗教行事では月齢の把握が不可欠。
例えばラマダンや過越祭などは、月の位相に基づいて日付が決まります。
4. 暦の補助としての役割
古代や中世ではカレンダーが不正確だったり地域で異なったため、月の満ち欠けを見て日付や季節感を知ることが一般的でした。
ポインターデイトの魅力とは?

ポインターデイトとは、文字盤の外周に配された1〜31の数字を、専用の針が指して日付を表示するカレンダー機構のことです。一般的な「デイト窓(日付小窓)」とは異なり、あくまで針で示すスタイル。クラシックで美しく、視覚的にも楽しい機構です。
ポインターデイトの4つの魅力
1.クラシカルでエレガントな佇まい
ポインターデイトは19世紀後半から20世紀初頭にかけて多く見られたスタイル。現代のモデルでも、ヴィンテージのような雰囲気やドレスウォッチ的な上品さを演出してくれます。スーツスタイルにも非常に相性が良く、大人の装いに品格を与えます。
2.視認性の良さとデザインの調和
日付表示が文字盤の外周に沿って配置されるため、デザイン全体とのバランスが美しいのが特徴です。針が示すため、数字自体も大きく見やすい上に、日付窓のように文字盤を遮ることもありません。
3.機械式ならではの味わい
日付が1日ずつ進む針の動きには、機械式時計の鼓動を感じる魅力があります。ムーンフェイズやパワーリザーブと同様に、「目に見える動き」があることで、より時計との対話を楽しめる機構です。
4.他人と被らない“通好み”の選択肢
一般的なデイト窓に比べて、ポインターデイトは数が少なく、知る人ぞ知る機構。さりげなく個性を演出したい方、人と違う時計を選びたい方にピッタリです。
モデル詳細

ブランド:ジラール・ぺルゴ
モデル名:1966 デイト&ムーンフェイズ
品番:49545-11-131-BB60
ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー GP03300)
素材:ステンレススティール
ベルト:アリゲーターストラップ
文字盤 : シルバーオパール光沢
直径:40㎜
厚さ:10.8㎜
防水性:30m(3気圧)
価格:1,463,000円(税込)
投稿者:菊池