皆様こんにちは。
ジラール・ペルゴの『ロレアート』を語るうえで、ケースやブレスレットのサテン仕上げとポリッシュ仕上げの質は避けて通れません。なぜならロレアートは、装飾的な曲面やボリューム感で存在感を出す時計ではなく、直線と平面、そしてエッジの精度によってデザインが成立しているモデルだからです。


また、ロレアートは42mm、38mm、クロノグラフ(ずれもステンレススティール素材)モデルの試着専用の時計をご用意しております。
下記のブログにてご紹介しております、こちらもあわせてご覧くださいませ。
面を成立させるためのサテン仕上げ

ロレアートのサテン仕上げは、単に表面をマットに落としたものではありません。
ヘアラインは非常に細かく、しかも方向性が明確に揃えられています。特に注目すべきは、面の端までムラがなくエッジ直前でピタッと止まっている点です。
サテン仕上げは削りすぎれば面が痩せ、削りが甘ければ表情が“ぼやけ”ます。ロレアートではそのどちらにもならず、面の輪郭を保ったまま均一な質感を作り上げています。これは『削る技術』ではなく、『削らない』部分を正確に残す技術と言えると思います。また、光を完全に吸収しきらない絶妙なサテンの仕上げにより、角度によってわずかに輝き、表情が変わる点も特徴的です。派手な反射はありませんが、安っぽく沈むこともなく、ラグジュアリー スポーツ ウォッチとして非常に上品な質感を保っています。
これは、写真ではなかなか伝わりにくい部分でもありますので、ぜひ店頭で確認いただければと思います。
面ではなく線を際立たせる役割のポリッシュ仕上げ

ロレアートのポリッシュ仕上げは、『鏡面を見せるため』の仕上げではありません。
その役割は、サテン面との境界にあるエッジを際立たせるために用いられていると考えます。ベゼルサイドやケースサイドに施されたポリッシュ部分は、決して広く主張するものではありませんが、サテンとの切り替わり部分を見ると、エッジが丸まらず、かつ鋭角になりすぎずに保たれていることが分かります。
実はこのエッジの鋭さによって、ケース全体が引き締まって見える、実寸以上に薄く感じられる、立体感が明確になるといった視覚効果が生まれると思いますが、ロレアートはこの部分を絶妙なバランスで仕上げていると思います。
ポリッシュが『面の主役』になると華やかさは増しますが、その分ギラついた印象を与えてしまいます。
サテンとポリッシュの関係性が生む完成度

面はサテンで落ち着かせ、線はポリッシュで際立たせる。
この明確な役割分担があるからこそ、ロレアートはスポーティーでありながら、とてもラグジュアリーな雰囲気も併せ持ちます。ロレアートこそ、真の『ラグジュアリー スポーツ ウォッチ』だと私は思っています。
派手さや分かりやすい高級感ではなく、使い続けるほどに精度が非常に高いと分かってくる仕上げ。それがロレアートのサテン・ポリッシュ仕上げの本質だと私は思います。
まとめ

ロレアートを実際にご案内していて感じるのは、サテンとポリッシュの仕上げがとても『正直』な時計だという点です。
派手に目を引く仕上げではありませんが、ケースやブレスレットのエッジ、面の整い方を見ると、作りの精度がそのまま伝わってきます。
特にサテン面の落ち着きと、ポリッシュによる境界の明確さは、ラグジュアリー スポーツ ウォッチとして非常にバランスが良く、長く使うほどに納得感が増していきます。(写真では伝わりにくいのが、この質感の部分です。)
華やかさよりも完成度を重視したい方には、時間をかけて価値を感じていただける仕上げだと思います。
ぜひ、店頭で実際に手に取ってご覧ください。
投稿者:菊池
写真:伊藤
