皆様こんにちは。ジラール・ペルゴ ブティック 大阪の菊池です。
230年以上にわたりスイス時計界を支えてきたジラール・ペルゴ。伝統的な時計づくりの技と、先進的な設計思想が共存するブランドです。今日は、「ジラール・ペルゴを通して知る機械式時計の仕組みと魅力」をわかりやすくご紹介します。

また、ロレアートは42mm、38mm、クロノグラフ(ずれもステンレススティール素材)モデルの試着専用の時計をご用意しております。
下記のブログにてご紹介しております、こちらもあわせてご覧くださいませ。
機械式時計とは?

機械式時計の動力は「ゼンマイ」です。
電池(電力)を使わず、純粋にゼンマイを巻き上げることで生まれる動力(トルク)が歯車を通して全体に伝わり、やがて秒針を動かし時を刻む。これが機械式時計の最大の魅力と言えます。
ジラール・ペルゴでは、この基本構造を極めながらも、美しさと精度の両立を常に追求しています。ムーブメントは自社で設計・製造されており、細部まで磨き上げられたパーツが一つひとつ組み上げられます。
ジラール・ペルゴでは、主として使用されている自動巻き機構はローターと呼ばれる半円形の錘(おもり)が回転することで、ゼンマイを自動的に巻き上げます。腕を動かすたびにローターが回り、ゼンマイに力を蓄えます。
まるで、着ける人の動作そのものが時計に生命を吹き込むようですね。この仕組みにより、毎日身に着けていれば止まることなく動き続けます。
テンプとは 〜正確さを生む“時計の心臓”〜

機械式時計が正確に動く理由は、動力が正しく伝わり、テンプ(ひげゼンマイ)が“規則正しいリズム”を刻んでいるからです。この往復運動が一定だからこそ、秒針が正確に進み、時計全体の精度が保たれます。よって、テンプは“時計の心臓”と言われています。
そのテンプを構成するパーツの中で、重要となるのが“ひげゼンマイ”になります。
ひげゼンマイが担う役割は、テンプの等時性の確保です。等時性とは、ガリレオ・ガリレイが発見した「振幅の大小に関係なく周期が一定になる性質」の事です。
ひげゼンマイは、テンプが左右に振れた後、元の位置に戻ろうとする復元力を生みます。この力があることでテンプが一定のリズムで左右に振れ、そのリズムが歯車を経由して毎秒の時間を刻みます。
美しさと機能が融合した構造が魅力

機械式時計の魅力のひとつに、裏蓋から見えるムーブメントの美しさがあります。
時計を手に取り、ふと裏返した瞬間に広がるのは細やかな歯車の輝きや、規則正しく脈打つテンプの動き。
そこには、表側の端正なデザインとはまた違う、“機械式時計の本当の姿”が息づいています。
ムーブメントに施されたコート・ド・ジュネーブ(波模様)、ペルラージュ(丸い雲のような模様)、面取り加工などは、単なる装飾ではありません。
これらの仕上げは…
- 摩耗を軽減する
- 汚れの付着を防ぐ
- パーツ同士の滑らかな動きを保つ
といった実用性を持ちながら、同時に視覚的な美しさを与える“機能美”でもあります。
裏から覗いた時に光を柔らかく反射する仕上げは、「見えない部分にも妥協しない」という時計づくりの哲学を象徴しています。

ジラール・ペルゴの代名詞ともいえる、機能美を象徴するのが「スリー・ゴールドブリッジ」。
ムーブメントを支える三本のブリッジ(矢型のパーツ)を、ただの機能部品ではなく、デザインの主役として見せた革新的な構造です。通常、機械式時計のブリッジは裏側に隠されています。
しかしジラール・ペルゴはそれを文字盤側に大胆に見せ、「構造そのものが芸術」と言える美しい配置を実現しました。
装飾的でありながら、ムーブメントを正確に支える実用的役割も果たしています。
この発想は、時計づくりの常識を覆し、“技術(手仕事・メティエダール・伝統的な手法・継承された技術)が美を生む”というジラール・ペルゴ哲学を象徴しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ジラール・ペルゴの機械式時計は、ゼンマイが生み出す力を美しく制御し、職人の手によって完成する“機能美の結晶”。
その内部構造を知ると、単なる高級時計ではなく、精密機械と芸術の融合体であることが理解できます。
投稿:菊池
